暑い夏も過ぎ去り、涼しさを感じる秋の夜長。
ちょっと切なくてキュンとときめく恋愛小説はいかがですか?
ベタな恋愛ものや感動ものは少し苦手なくらげが、珠玉の恋愛小説を4つ厳選しました!
どれも趣向が違うので、お気に入りの一冊が見つかるはずです♪
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恋歌 / 朝井 まかて (2013)
樋口一葉の歌の師として知られ、明治時代に歌塾「萩の舎」を主宰して、一世を風靡した中島歌子。
そんな彼女の手記が見つかったところから、華々しい姿からは想像できない、幕末から明治を生きた女性としての壮絶な人生とそれを貫く一途な想いが解かれていく、というお話しです。
「歌」という文化の奥深さと粋、たくましく美しく生きるということ、愛が与える力、本懐を遂げるということの意味。
そんなことの素晴らしさを改めて感じさせてくれます。
歴史ものとしても楽しめて、恋愛小説としても強く胸を打つ、一度読んだら忘れられない作品です。
クチコミ
ピンと張った絹糸の上を物語が進むような
幕末明治をを時代に翻弄されながら生きた女性の
生涯を貫く恋物語
楽しい話とは言い難いのに
この読後感は
作家の力量
切れの良い文体のなせるところか
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(https://www.amazon.co.jp/%E6%81%8B%E6%AD%8C-%E6%9C%9D%E4%BA%95-%E3%81%BE%E3%81%8B%E3%81%A6/product-reviews/4062185008/ref=cm_cr_arp_d_paging_btm_next_2?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&pageNumber=2)
ノルウェイの森 / 村上 春樹 (2004)
この作品を恋愛小説とジャンル分けしていいものかどうか分かりませんが、切ない恋愛、というところには当てはまるので、ご紹介します。
村上春樹さんの作品の中でも、特に有名な作品なので、読んだことがある方、そうでなくても題名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
主人公の若さゆえの頼りない優しさや正義感が、もどかしくもあり、共感を感じるところでもあります。
親友の死、親友の元恋人との繋がり、正反対の異性の間で揺れ動く心。
生死とは、性とは、愛とは、といった大きなテーマが、独特の空気感の中で語られています。
どことなく捉えどころがなく読むものを引き込んでいく村上春樹ワールドは、秋の夜長にぴったりです。
クチコミ
~ラストシーンでは空しさと嬉しさが同居したような感情が残りました。純愛ラブストーリーとは言い難い。真実の愛?それもちがう。「ヒトとヒトとはなにか」を考えさせられる作品になってます。~
siyo~ランキングと統べる者(https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%81%AE%E6%A3%AE-%E4%B8%8A-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E6%98%A5%E6%A8%B9/product-reviews/4062748681/ref=cm_cr_getr_d_paging_btm_next_6?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&pageNumber=6)
※村上春樹さんの作品をもっと知りたい方はこちら。
<<<【今だからこそ】村上春樹さんの小説を読もう!
夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦 (2008)
恋愛ファンタジーとも言えそうな、独特の世界観と語り口で描かれる、大学生の甘酸っぱい恋のお話しです。
天然系の後輩女子に恋をする超奥手の主人公が、一生懸命まどろっこしいアプローチを続けていくのが、面白くて愛おしい。
そして主人公が恋する「黒髪の乙女」の可愛らしいこと。
個性豊かな登場人物たちも魅力的な、心を自由にしてくれる恋愛小説です。
クチコミ
彼女の後ろ姿に関する世界的権威と自称する「私」と、おともだちパンチを携える好奇心旺盛な黒髪の乙女。京都の町を舞台に幾度となく重なる偶然のような再会。
二人の視点から交互に描かれるリズミカルでコミカルな珍事の数々は、読者を不可思議な世界に引き込んでいく。悩ましい平凡な毎日を送る「私」を憐れみながらも、どこか羨ましい気持ちにさせられる。
本田 悠(https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%9C%E3%81%AF%E7%9F%AD%E3%81%97%E6%AD%A9%E3%81%91%E3%82%88%E4%B9%99%E5%A5%B3-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A3%AE%E8%A6%8B-%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%BD%A6/dp/4043878028)
ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日 / ジョジョ・モーイズ Jojo Moyes (2015)
「世界一キライなあなたに」という題名で映画化されているので、ご存知の方も多いかもしれません。
カフェで働くごく普通の女の子が、ひょんな事から、事故で障害を負ったお金持ちの介護をすることになって…という、結末の見えるよくある感動ラブストーリー…と私も初めはそう思いました。
でも、
主人公の女の子が置かれている環境の難しさや心の揺れ、付き合っている男性に感じる説明し難い違和感、介護される側の複雑な胸中と事故に遭う前とのギャップに苦しむ姿、その辛さ故の哀しい決意の切実さ、
が緻密に描写されていて、
ただのロマンティックな感動ラブストーリーという枠に収まらず、
「生きることの幸せ」「だからこそいかに生きていくのか」
ということまで考えさせられる、深く心に残る作品です。
クチコミ
いろいろなところで絶賛され、お薦めの本として紹介されているこの作品。
早速読んでみると、ぐんぐんと物語に引き込まれて、あっという間に読破。久しぶりに心にずんと響く作品に出逢った。
時には泣いて、時には笑って、読んでいる中で沢山私の心もたっぷりと揺り動かされた。
「人を愛すること」ってなんだろうと考えさせてくれた作品。
究極のラブストーリーであり、人としての愛を描いてあり、奥が深く、そしてなんとも魅力的な作品。
人を愛して寄り添うこと、相手の幸せを心から願うこと、QOL(クオリティオブライフ)とは、そして生きていくということ。
気づかせてもらったことたくさんあった素晴らしい作品。何度も読み返してみたい作品。
waka
(https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%BC-%E3%81%8D%E3%81%BF%E3%81%A8%E9%81%B8%E3%82%93%E3%81%A0%E6%98%8E%E6%97%A5-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%B8%E3%83%A7-%E3%83%A2%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA/product-reviews/4087607003/ref=cm_cr_arp_d_paging_btm_next_2?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews&pageNumber=2)
まとめ
秋の夜長にぴったりな、切なくてキュンとする恋愛小説をご紹介しました!
色づく木々を見ながらセンチメンタルな気分になるこの季節。
切なくてキュンとする恋愛小説を読んで、心の感度を上げて、季節ならではの気分を満喫しましょう!
- 『恋歌』朝井まかて / 講談社文庫
- 『ノルウェイの森』村上春樹 / 講談社文庫
- 『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦/ 角川文庫
- 『ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日 』 ジョジョ・モーイズ Jojo Moyes / 集英社文庫
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